7月の午前、20代～30代の育児ママたちに美容講座をもった。

市の主催で月一回開く講座のなかの一つで、

種々のテーマで若い母親をサポートするものである。

受講中は保育ルームで、子供を市が預かる。

恵まれている。

９０分と短いができるだけ実践的に、

季節美容、化粧品の使い方、メーク実習を入れた。

最も伝えたいのは、知識技術よりも、

生き方としての美容だった。

キレイは元気につながる。

元気なら仕事や人間関係も好転する。

「春風吹けば桶屋が儲かる」式に人生は動く。

20人ほどの受講生たちは予測を外して地味だった。

美容だから派手というわけではないが、

20代、30代はピチピチメークを想像していた。

聞いてみるとメークをしないという人も何人かいる。

子供は1歳～3歳で育児や家事がたいへんなのはこちらも体験済みだから、

「メークどころではない」のはわかる。

それでももっと美容に目覚めてもらいたくて、

化粧品の話をカットして「キレイ」の意味を語った。

「お風呂上りには踵にハンドクリームを」

　これはふと触れた夫を幻滅させないため。

　同じ意味で、フレグランスの項ではボディパウダーを勧めた。

　さらさら肌触りと微香が夫を癒すだろう。