• ネットショップを開設するならBASE
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2015/08/13 20:32

たぶん20年、会っていないはず。
Oさんから電話があった。
美人系の華やかな笑顔が印象的だった。

以前、文学の仲間だった。
同人雑誌で小説を書いていた。

一世代若い彼女が、癌の後遺症で歩行に支障があってと話す。
むかしの笑顔がうかび、現在の状況と結びつかない。

長話のあと、そうそうと思い出すように、
商品を送ってほしいと言う。
あ、と思った。
年賀状だけの交流だったが、商品の発売に際しての案内状を彼女にも送っていたのだった。

2年ほど前から試行錯誤しながら、ハンドメイドで試作していた。
ネット通販に興味があり、
セミナーを受けた横浜市企業支援財団の窓口に相談したらBASEを教えてくれた。
帰宅後さっそく、BASEに登録した。
企業財団の相談員に稚拙なそのサイトを送ったら、
「もう、つくってすごいですね」
とメールをくださった。

そのときは「これで自分もネットショップをもった」
と得意になった。
だがブログやツイッターのようにはアクセス数が上がらず、
とうぜん、商品は売れなかった。
ツイッターを見たらしい文学の友人が買ってくれただけだった。

その2,3年の間、ミシンでフェイスマスクをつくりつづけた。
「エステのあの気持よさを毎日、お風呂で味わいたい」
化粧品メーカーに勤務していた自分の顔に効果的なかたちをいろいろ考え、試作した。

そして生まれた形状を意匠登録した。

今治タオルの製造で今治タオル認定商品となり、
発明学会ネットショップの審査に合格、
ネットショップに載せてもらえた。
経緯は知らないが、
テレビ東京番組「L4you]で紹介された。

友人たちにメールでテレビに出るからと知らせた。
ほとんどが文学の仲間なので、ビジネス遊びとあきれただろう。
そこで商行為を正しく知ってもらうために、
チラシをつくり、案内状を送った。

前述のOさんもそのチラシを見たのだ。
「気持よさそうだから使ってみたい」
「1枚はそのままでいいですが、もう一枚は夫にプレゼントするのでラッピングをお願いします」

 ネットショップより、いまは人脈販売になっている。
☆写真はハンドメイドショップに出して売り切れた「庭の桜で染めたスカーフ3枚」