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2019/02/12 14:29

*写真 シルバー人材センターの大工さん(那須塩原市)


ツイッターやブログに断片を書くことがあって重複(ちょうふく)することがある。
コピーではなく、記憶の再生。
ここでもごく一部だが、そうなるところがあるだろう。
それは地方暮らしに関する部分だと思う。
   
  1 地方の人口減少

日本の人口で増加しているのは東京ぐらいだろう。
ほとんどの自治体で人口減少が問題になっている。
女性が子供を生まなくなったからだ。
男が生ませなくなったからだ。

顰蹙を承知で言えば、むかしの男はたくさん子供をうませた。
妻だけではなく、外にも子を得て人口増加に貢献した。
日本最初の総理大臣伊藤博文は、外にできた3人の子を引き取り、東大を卒業させ、
それぞれが重要ポストで日本に貢献したという。
肉体的に妊娠不可能な生殖的男女はいる。
病的に生めない人もいる。
精神的に妊娠を拒絶する人もいる。
種々の理由で生まない人がいるのだから、生める人はできるだけ生んでもらいたい。
それが少子化時代の思いであろう。

ところが世間は逆行し、生まないことを推奨している。
子供を生まないようにしましょうと言わんばかりに、
生めない理由ばかりが取りざたされる。
保育園、低所得、だから結婚できない。
コメンテーターが囃したてるものだから皆がそう思う。
では年収いくらなら生めるのか。

わたしの周囲を考えても未婚、子供無しが多い。
子供世代6人の男女中、既婚4、未婚2、子供4。
6人中2人が未婚、4人の既婚で子供4、既婚未婚合わせて子供ゼロが3人。
つまり6人のうち2人は未婚で、4人結婚したが1人は子供が無く、次世代に繋ぐ子供は4人という計算になる。
自分の身近でもこれだから、子供が生まれていないのはよくわかる。

これを繰り返せば最後はゼロとなり、人はいなくなる。

「子供を生まない方が問題」(麻生太郎)
 この発言でバッシングを受けたが、生める体で生まないのは問題が多い。
 国家や社会や日本の人々の将来を考えたら、男女ともに生む努力が必要なのだ。
 
 そのために、妊娠したその瞬間から国は母子を援助しなければならない。
 市町村自治体にはワンストップ窓口を用意し、いち早く妊婦はそこを訪ねる。
 病院では妊娠証明書を出し、役所の窓口に提出すると母子保護手当が出る。
 月に一度の基礎的検診は無料。
 既婚、未婚なしの全妊婦が対象。
 このようにして母子を守り、出産してもらうのである。

2 地方暮らしは意外に便利

 昨年の春(2018年)、フジテレビ「みんなのニュース」の取材があって栃木県那須塩原市のあばらやに担当の方が見えた。
最寄駅は東北新幹線と東北本線(上野ー青森)、宇都宮線(宇都宮ー黒磯)の那須塩原駅あるいは西那須野駅である。
那須塩原駅のほうが西那須野駅よりやや近い。

自動車免許を持たないわたしは、この二つの駅を中心に那須塩原市の地域交通を利用する。
料金は定額200円。何度乗り降りしてもよい一日券は400円。
駅までの間にスーパー4店(もっとあるかも)、コンビニ4店(もっとあるかも)、
よく利用する美容室、公民館、歯科、大学付属病院、ホームセンター等あり、不自由しない。

つまり地方都市の暮らしやすさは全国どこも似たようなものだろう。
北海道に毎年行くが、もっと小さい町でも、都会人の知らない便利さがある。

免許のない方のためにちょっと交通に触れたい。
予約制と路線バスがあり、路線ごとの予約制はタクシー利用の「ゆ~タク」、バスはJRの「ゆ~バス」と呼ぶ。
本数は少ないが市内全域、住宅ある所にどちらかがくる。
他には西那須野と古湯・塩原温泉郷を往復するJRバスがある。
こちらは1時間に1便か2便。
タクシーは那須塩原駅と西那須野駅にほとんど常駐している。
ちなみに両駅ともに冷暖房ありの待合室で時間待ちできる。
各ホームにも待合室があり、冷暖房完備。

那須塩原駅の快適な待合室はホームの待合室の他に二つ。
新幹線改札の中と外。
どちらも那須連山を正面に見ることができる。

*新幹線改札の中にはカウンターとベンチを備えたJR WI-HIスポットがある。

*外の一般待合室にカフェ、新幹線改札の中に授乳室。
*コンビニ、みやげもの店、ATM、View。
*喫煙室はホームに。

那須塩原駅は市民の通勤、通学の生活駅と同時に、界隈の観光施設の交通拠点でもある。
そのため観光ホテルの送迎バスが発着する。
那須アウトレットガーデンは那須塩原駅に近いが直行バスがある。
りんどう湖や那須どうぶつ王国、ハイランドパークといったレジャー施設の直行バスも並ぶ。

3  西新宿と地方のコミュニティ

 都会人によく聞くのは、田舎暮らしでは友達がいない、歌舞伎座がない、美術館がない、映画館がない、スタバがないのないないずくし。
都会の友人と明治座へ何回行くのか、お茶はスタバじゃなければいけないか、映画館に毎月行くのか。

今月初旬、新宿区商談会で新宿副都心へ出かけた。
久しぶりの、というのは、むかし新宿西口から新宿住友ビルまで20年余り通った。
動く歩道の位置にはホームレスの寝床が超高層ビル群の前までつづいていた。
その後動く歩道ができた。
片側のみの動く歩道に往復とも、乗ることはできなかった。
むかしも乗ることはあったが、ほとんど乗れなかった。

日光のないこの通路を通った先は住友ビルの48階、朝日カルチャーセンターである。
このときできた友人たち10人ほどが、いまも純文学系小説雑誌を発行している。
現在295号。月刊から季刊になり、年2回の発行で40年以上になる。
最も長い都会の友人である。

別のグループの友人は会社勤務で得た後輩たちだ。
文学に近いということで人生相談も多く、いまも交友関係が続いている。
そして、地方暮らしから新しい友達ができた。
こちらについては後述したい。*つづく

*写真 シルバー人材センターの大工さん(那須塩原市)
4 工事や建築 危険がいっぱい
 ジェームスディーンのむかしの映画は「危険がいっぱい」。
 田舎にも危険がある。

 都会人は田舎好きだから地元の人は全員が善人だと思っている。
 気軽に水道工事を頼んだり、道直しをしてもらったりする。
 木の伐採もある。
 田舎には便利屋のような一人仕事の人が多い。
 彼らは仕事を探している。
 別荘の都会人はいいカモである。

 公益社団法人シルバー人材センターは特技を持つシニアが登録し、
 依頼のあった人のところへ出向き、依頼の仕事をするマッチングセンターだ。
 障子と襖の張り替えを初めてお願いしてわかったのは、信頼できるということだった。
 まず責任者が作業者と訪ねてくる。
 郵便で見積書が届く。
 仕事の注文を出すと作業者がくる。
 障子や襖なら持ち帰り、届けにくる。
 現地作業では作業終了時には責任者がきて確認する。
 後日、請求書が郵送されてくる。
 作業者との直接取引はないのも、安心である。 

 気に入って小さなリフォームを依頼した。
 料金は見積もりより、半額近く安かった。
 2日の見積もりが1日で終えたからだ。
 
 以前、リフォームをしてもらった工務店の見積もりも取ったが、こちらよりも安かった。
 工事内容、規模によって選択するのがよいだろう。

 地方でよく耳にするのは業者の選び方。
 「知り合いの紹介で業者を選んだらかえって高くなった」

 コンビニを開業するとき田圃を整地する。
 その工事費に2000万円かかったと聞いた。
 仕事が丁寧だったのかもしれないが、人脈では言い難かったり、言いなりになりやすい。
 
 地元業者にはブローカーのような人がいる。
 見積もりを出さなかったり、個人の現金やりとりだったりする。
 大雑把に1万とか30万とか50万とか言う人もいる。
 不動産会社の社員かと思ったら、個人で現金をネコババして会社に入れてなかったなんてこともある。
 脱税にもなる現金取引は危険だ。
 トラブルを避ける意味でも、ホームセンターや信頼できる工務店で契約することが大事。
 立ち話で「お願いね」は騙される。(つづく)

 5 福島・富岡ホテル
 *写真2 会社時代の同僚
  2017年11月 福島・富岡ホテル泊

 
 富岡ホテル *写真2 会社時代の同僚  2017年11月 福島・富岡ホテル泊